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IT業界は人手不足?4つの原因とエンジニアが今やるべきことを解説
IT業界は人手不足?4つの原因とエンジニアが今やるべきことを解説
こんにちは!タカトです。
数年前からIT業界の人材不足が囁かれていますが、その理由や背景をご存じでしょうか?
現場にいる人間からするとあまり実感がないかもしれませんが、この話は経済産業省が上げているほど、割と深刻な話だったります。今回はIT業界の人材不足の4つの原因とエンジニアがやっておくべきことについて解説します。
当記事の信頼性として
・筆者がIT業界18年目
・業種は様々で自動車関係、カード、保険、銀行、不動産など多数
・酸いも甘いも色々な現場を見てきた
では早速いきましょう!
【最大で79万人不足】人材不足と言われる理由
この資料は経済産業省が出している「IT人材白書」で、IT人材需要に関する調査報告になります。
2010年代の労働生産性(0.7%)とIT需要の伸びを高位・中位・低位のシナリオでそれぞれIT人材の需給ギャップを試算しています。
このIT人材の需給ギャップは、IT需要の伸び、IT人材の生産性の上昇率に依存しています。
各シナリオは伸び率に応じて不足人数に影響があり、低位のシナリオでも16万人、中位で45万人、上位では79万人不足するとうたわれています。
79万人というと山梨県の総人口が丸々不足するというイメージです。
人材不足の大本になっているのが少子高齢化です。今や人口の30%以上が65歳以上に達しており、若い人材不足が顕著に表れています。
ただ、IT業界に限って何故こんなに不足しているのでしょうか?
人材不足の4つの理由
1.IT技術の進化が早い
ここ最近のIT業界の技術進化のスピードはとにかく早いです。
仮想通貨、ブロックチェーン技術、NFT、メタバースなどたった一年で大きく変わっていきます。
こういった技術が進化していく中で会社での教育体制はすぐには整いません。
かといって個人で習得するとなると、好きな人は好んでやりますが、そうでない人は中々習得することはしないでしょう。
こうなると新しい技術の習得は遅れていくのは目に見えてます。技術は進化していくけど人がそれに追いついていない現状が一つの原因です。
2.海外からの引き抜き
あまり浮き彫りになっていませんが、日本の技術者は数多く海外への引き抜きをされています。数年前、シャープや東芝の社員が海外へ引き抜かれたり、サムスンへもかなり多くの日本技術者が転職したと言われています。
この原因は日本の技術者の低賃金です。
日本の場合、長く勤務すれば給料が上がる(年功序列)制度はありますが、新しい技術を習得しても給料はさほど上がりません。
ですが、そのスキルをもって海外へ行くと年収が3割ほど上がるぐらい重宝されます。
それぐらい日本のエンジニアのスキルは高いということなんです。
会社はそれに見合った報酬を出していないため、スキルの高い技術者は海外に流れていっている現状があります。
3.人材の高齢化
3つ目の理由として、IT技術者の高齢化があげられます。
団塊世代の定年退職により人が減り、逆に若い人たちが入らず不足する。
減る一方で増えないとなると、人材不足になるのは当然です。
これは少子高齢化ともリンクしており、IT業界にでは顕著にその影響が出ます。
4.IT業界なネガティブなイメージ
IT業界は未だに3Kのイメージが残ったままです。
3Kとは
①キツい
②汚い
③給料安い
「キツい」はとにかく残業が多いイメージから来てます。
残業が多く終電帰りが続くと身体が持たず、キツいですよね。
IT業界は残業が多いイメージが未だに残ってます。私が始めてIT業界に入った18年前からこれは変わっておらず、残業自慢や残業している人ほど評価されるといったのが残っているところもあります。
こういった文化が残っているとプライベートの時間がなくなり、仕事がキツくてイヤになります。
「汚い」は仕事が忙しく身だしなみに気を使わない人が多いからです。
デスクワークでパソコンとしか向き合わないと、自分の身だしなみは二の次になります。
忙しいとそれどころではないので、髪もぼさぼさ、髭も伸ばしっぱなし、シャツはよれよれ、これだと汚いイメージがつきますよね。
「給料安い」は海外の人材流出でも述べましたが、とにかく給料が安いんです。
人によっては生活費を稼ぐため残業してる人も数多くいます。
技術に見合った給料だったら良いんですが、資格や技術習得しても上がる給料は微増。
結果的に税金を引かれると貰える額は変わってない・・・なんてこともザラです。
この3つのイメージが根強く残っているため、IT業界へ人が入ってこなくなり人材不足となるワケです。
エンジニアでない人は人材不足を逆手に取る
人材不足ということは、需要があっても供給が追いついていないということなのでそれを逆手に取って、IT業界に入れば仕事に困らなくなります。
現にITの求人は常に溢れているので、条件さえ満たせれば仕事は見つかります。
条件のほとんどがスキルがあるかどうかです。
ご自身で勉強しスキルを習得して業界に入れば、引く手あまたなんてこともあるので、勉強する価値はアリです。
ただ、自分で勉強するにも難しいことが多いので、プログラミングスクールなどお金を出して勉強すると、より効率的に勉強ができます。プロから教えて貰うとすんなり理解できるので一つの選択肢として考えておきましょう。
エンジニアは自分の市場価値を確認しよう
ここが最も重要です。
既にエンジニアの人で様々なスキルを習得している人や、それなりの現場経験がある人は世の中的に見た自分の市場価値を確認してみましょう。
今いる会社で貰っているお給料は会社の中でのあなたのスキルに見合う報酬です。
会社を出て、世の中からみたあなたのスキル・経験はどれぐらいの報酬が貰えるのか把握してますか?
実際、会社で30万ぐらいのお給料だった人が他の会社やフリーランスで査定して貰ったら100万の見積もりが出たなんてことはザラにあります。
これは全然おかしなことではなくて、IT技術者が不足しているということは稀少価値が高いという意味になりますよね。であれば、支払われるべき報酬が高くなるのは当然ということです。
なので、是非ご自身の市場価値を把握しておくことをオススメします。
グランドホープでは簡単に査定して貰えるので興味のある方は査定して見てください。
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まとめ:人材不足は深刻な問題だが自身でやれることは決まっている
結論です。
人材不足問題は解決することは難しいです。全員が「エンジニアになるぞー!」とはなりませんし、合う合わないもあります。
なので、これはこれとして自分自身で何ができるかを考えるのが最も最良の選択です。
私自身は、今の自分の市場価値が知りたいと思い査定をして貰いました。
正直、ビックリしました。こんなに自分自身に価値があったんだと分かり、自信もつきましたし、よりスキルを高めていこうと思いました。
スキルを上げるも良し、価値を知るもよし、自身のキャリアと相談しながら最善の選択をしてこの人材不足の荒波を乗り越えていきましょう!
タカト
2児に父でフリーランス歴8年目、主にPMO・サポート業務をメインに案件をこなしています。Webライターとしても活動中。