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システムエンジニアとプログラマーの違いとは?開発に関わる職種も紹介!
はじめに
Web制作・開発と聞くと「システムエンジニア」や「プログラマー」を思い浮かべる人が多いでしょう。
ただ、その違いを理解している方は多くありません。
今回は制作・開発にあたってキーパーソンとなる、
システムエンジニアとプログラマーの違いについてご紹介します。
付属で制作や開発に関わる
その他の職種の方もご紹介するので参考にしてみてください。
システムエンジニア
システムエンジニアとは
システムエンジニア(SE)とは、ホームページを制作する際、システムの開発・設計・テストを手がける職種を指します。
業務内容
まずはサイト制作・開発について細やかにヒアリングし、クライアントが求めているものを明確に把握し、カタチにします。
このヒアリング力が優れていればいるほど、効率よくスピーディに設計図(ディレクションシート)が完成するため、その後のプログラマーへのパスもスムーズに進みます。
また、プログラマーや後に紹介する他の業種の人々をまとめることもSEの役割ですので、全体を把握するスキルも求められます
向いている人
SEとしての知識や経験はもちろん、コミュニケーション力もSEには求められます。
また、トラブルや予定変更にも柔軟に対応できることや、チームをまとめる際に、物事を客観視して、全体を把握する力も求められます。
年収
2020年9月に厚生労働省より公開された「賃金構造基本統計調査(2019年)」によると、SEの平均年収は569万と一般的なサラリーマンと比較して、高い傾向にあります。
ただ、SEも企業で働く場合とフリーランスとして働く場合では、年収は異なるため、一概には言えないでしょう。
プログラマー
プログラマーとは
プログラマー(PG)とは、SEが作成した設計書(ディレクションシート)をもとに、プログラムを構築・開発する人を指します。
SEとPGの違いを先に述べるとするならば、SEとPGは、開発する工程の中で携わる工程が異なります。SEは全体を把握することももちろんですが、主に顧客とのやりとりである「上流工程」を担当します。
一方、PGはSEが設計した設計図を元にサイトを構築する「下流工程」を担当します。
業務内容
PGは、制作・開発における、サイト構築を担当します。
構築で用いるプログラミング用語は様々な種類が存在しており、用途に合わせて適切なプログラミング言語を使用する必要があります。
また、設計書通りにプログラミングを用いたとしても、バグが生じることがあります。その際、原因を追求し、解決することもPGの重要な仕事です。
向いている人
PGはプログラミングスキルに加えて、膨大なタスクを処理できる体力と集中力、そして自分のキャパを超えないようスケジューリングする能力が必要となります。
また、バグが発生した際、冷静に分析し、問題解決に努める能力も重要です。
年収
2021年10月に「求人ボックス」上で掲載されていた求人情報から算出した給料情報によると、PGの平均年収は437万円。2021年9月29日に公表された国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査結果」による、2020年の日本の平均給与は433万円と比較するとそれほど変わらないように思えますが、こちらも働き方によって異なるので一つの指標として把握しておくと良いでしょう。
キャリアパスについて
ここまでSEとPGの違いについてご紹介してきましたが、では実際どちらから始めるのが良いのでしょうか。
正解はありませんが、ここでおすすめする方法はPGからSEを経て、次のステップへスキルアップすることをおすすめします。
というのも、SEとしてクライアントからヒアリングを行う際、PGを理解していないと、予算や希望にあった提示ができない可能性が高いからです。
PGを理解できているからこそ、クライアントの要望に沿った、最適な提案ができると言えるでしょう。
開発工程
ここからは制作・開発にあたって
重要となる工程についてご紹介します。
プログラムの制作・開発にあたって、SEとPGの連携は必須ですので、良好な関係性が求められます。
(1)要件定義
(2)基本設計
(3)詳細設計
(4)プログラミング
(5)動作確認
(6)納品・フォロー
要件定義
SEがクライアントからの要望を聞き、どのようなシステムをつくりたいか打ち合わせを行います。クライアントの情報をざっくりとですが、イメージできるよう、情報を集めることが重要となります。
基本設計
要件定義での内容をもとに、SEがどのようなシステムを用いて顧客の要望を叶えるか、計画を立てます。
詳細設計
システムやデザインを作成した後、クライアントに共有します。
ここで最後、クライアントの要望とマッチしているか、詳細を確認します。ズレがあった場合などは、再度、修正をかけます。
プログラミング
設計書をもとに、PGが開発・構築を行います。
ここで、PGは適したプログラミング用語を選定することが重要となります。
納期に合わせて、制作・開発を進めます。
動作確認
プログラム完成後、プログラマーが正常に作動するかチェックします。
ここでバグが起きた場合やプログラムが異なる場合、修正をかけます。
納品・フォロー
SEが納品し、クライアントのアフターフォローも行います。
SEとPG、SEと顧客の良好な関係性がポイントとなります。
開発に携わるその他の業種
ここからは制作・開発に関わるSEとPG以外の業種も紹介します。
webデザイナー
Webデザイナーは、ホームページやランディングページなどのデザインやレイアウトを考える仕事です。
クライアントの思いを汲み取って忠実に再現することに加えて、使用感などにも着目してホームページをデザインすることが必要です。
まずは、webページのレイアウトを決める設計図となる「ワイヤーフレーム」を構築します。これは大まかにイメージするための設計図なので、どこになにを配置するのかを記入した大まかな設計図です。
その後、ワイヤーフレームに基づいて「モックアップ」を作成します。
こちらは「模型」の意味として用いられるように、ほぼ完成品に近い見た目となる設計図です。
さらにその後、「プロトタイプ」を制作します。
こちらは一見モックアップと変わらないように見えますが、実際の機能を追加したもので「試作品」を指します。
ここまでがデザイナーの仕事です。
コーダー
コーダーは、Webデザイナーが制作したデザインをもとに、実際にインターネット上で見ることができるように、HTMLやCSS、JavaScriptといった言語を使用してコーディングする仕事です。
コーダーがいないとWebサイトをブラウザ上に構築することができないため、かなり重要な役割となります。
ディレクター
ディレクターは、クライアントのやりとりや納期までのスケジュール管理を行う仕事です。
ディレクターの業務はWEBサイトの制作や更新に関するプランニング、サイト制作に必要なチームの編成、スケジュール管理、予算管理、クオリティ管理など多岐に渡ります。
また複数のプロジェクトが同時に進行する場合が多く、制作の進捗を把握しながら、納期に間に合うようコントロールする必要があります。
終わりに
制作・開発は一業種では絶対に達成できない仕事です。
様々な業種のプロフェッショナルが携わり、連携を図ることで一つのプログラムが完成することを覚えておきましょう。
自分はどの役割が合うか、目指すならどの業種が良いかなど、具体的に調べて検討してみるのも良いかもしれませんね。
中川 里美(ナカガワ サトミ)
20歳の時にアメリカで出会った経営者に誘われてライターの道へ。 自分の事業と並行して趣味レベルでライター業に取り組んでいたが、 その後のリモートワークやネットビジネス業界の普及により、 ネット環境があれば、どこでも仕事ができるライター業の魅了を再認識する。 現在、リサイドのライターとして、記事を執筆中。 好きなことは、旅と美味しいものを食べること。 今年の目標であったバンジージャンプと滝行と富士登頂を達成し、来年の目標を思考中。