【駆け出しエンジニア必見】未経験からフリーランスエンジニアになることは可能なのか?

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昔に比べると、ゆくゆくはITエンジニアでフリーランスを目指そうと思っている方は少なくないと思います。
 
もしかしたらその中には「未経験からフリーランスになれるのか?」と思っている人もいるはずです。
 
これについて私の答えは「目指しても良いけどオススメしない」です。
 
今回は自分がオススメしない理由と、それでもなぜ「目指しても良い」と言われているかについて解説します。

未経験からでもフリーランスを目指せると言われている理由

まずは未経験からでもフリーランスを目指せると言われている理由について解説します。
 
なお、これはあくまでも一般的に言われていることであって、私個人の想いではありません。

ITエンジニアの供給不足

現在のIT業界はまさに売り手市場です。とくに期末などは猫の手も借りたい状態の会社もたくさんあるでしょう。
 
IT業界の有効求人倍率は一度も1倍を割ったことがないという話もあり、それくらい人材が不足しているのです。
 
ここまで不足する理由は、ITの加速度的な発展や、各業界がデジタル化(DX)を推し進めているからでしょう。
今やITを使っていない業界を探す方が難しいと思います。
 
今後もこの流れはますます加速すると言われています。加速度的にデジタル化の波が大きくなる一方、エンジニアの供給はすぐには増えません。
個人的には向こう10年~15年くらいはIT業界の人材不足は続くと見ています。
 
とはいえ市場の歪みというのはいつか必ず収束するとも思っていて、一生今の売り手市場のままとはならないでしょう。
具体的に言えば、ローコード開発ツールの市場規模拡大や、外国人労働者の増加、他業界からの流入などが要因となりいつかは落ち着くと思っています。
 
ですから裏を返せば供給不足の今だからこそ、未経験でもエンジニアを目指して良いという風潮になっているのでしょう。

クラウドソーシングサービスの充実

国が副業を全面的に容認したのも大きいのか、ここ最近でクラウドソーシングサービスがとても充実してきています。
 
●     クラウドワークス
●     ランサーズ
といったクラウドソーシングサービスを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは仕事の受発注をオンラインで手軽に完結することができるプラットフォームです。
 
こういったサービスの充実により、「スキルはあるけど人脈が乏しい」といった人にも光が当たるようになったと言えます。
つまり仮にエンジニアとして働いた経験がなくても、発注者との合意が取れればフリーランスとしての活動が成立します。
 
●     バックエンドやネットワークの知識はないけど、WEBデザインには自信がある
●     人と話すことは苦手だけど仕事の腕なら自信がある
といった何かの能力が尖っている方なども活動しやすいでしょう。
また、利用者には手数料以外のコストが発生しないのもメリット。登録だけなら今日からできることですからね。
 
こういった手軽に仕事を受注できる環境が整ってきたことも、未経験でもエンジニアを目指して良いと言われている理由です。

クライアントへ繋いでくれるエージェントの存在

フリーランスになるためには人脈がなければなれないと思っている方もいるかもしれません。
 
しかし今は案件を紹介してくれるエージェントの存在があるため、人脈がなくてもフリーランスを目指すことができます。
 
上記でお話ししたクラウドサービスもそうですが、未経験でも自分の実力があれば仕事は見つかりやすい時代にはなっています。
相談は無料で行ってくれるエージェントが多いので、気になったらまずは相談してみるのも良いかもしれません。
 
しかし、エージェントによっては未経験の方は面談を断られることもあるので、
条件についてはよく確認しておきましょう。

それでも未経験からのフリーランスはオススメしない

ここまで未経験からでもフリーランスは目指すことが可能という話をしてきました。
 
しかしあくまでも個人的な意見としては未経験からのフリーランスはオススメできません。
 
その理由について解説します。

継続した案件の受注が難しい

大前提として、成長を前提として採用する会社員と、即戦力が求められるフリーランスは別物だということを押さえておきましょう。
 
いくら売り手市場とはいえど、未経験者が獲得できる案件はそう多くありません。
案件を獲得しようと思ったら経験年数で見られることが多いからです。
 
分野にもよるでしょうが、2年~3年くらいの経験がないと取ってこれる案件の数は少ないと営業の方から聞いたことがあります。
逆の立場で考えてみたら納得ですが、シビアな話お金を払ってまで未経験の人の力を借りたいと思うか?ということだと思います。
 
もちろん技術力を持った未経験の人がいる可能性もあるのですが、経験年数で足切りをするのは個人的には割と妥当だと思っています。

ほぼ確実にシビアな現実が待っている

IT業界は特殊な業界です。もちろん未経験からフリーランスを目指すくらいの方ですから、能力もあって優秀な方も多いのだと思います。
しかしそれを考慮しても尚、未経験だと苦しいと思います。
 
私も未経験からエンジニア(正社員)になりましたが、最初の1年は散々でした。
わからないことが多すぎて、何がわからないのかもわからない。他の人が何を話しているのか理解できない状態でした。
 
その中で毎日必死に勉強してなんとか少しずつ今の状態まで持っていきました。
私のような知識の土台がない未経験からエンジニアになった人たちは、多かれ少なかれこういう経験をしてきているはずです。
 
実務経験を積み、相応のプレッシャーや課題と向き合う経験をしてきた人と、していない人では大きな差があると思っています。
 
学歴や資格がなくても、スキルさえあれば圧倒的に稼ぎやすい業界であると同時に、向き・不向きが顕著に出る業界でもあります。
人材不足といえど「使えない人材」はあっという間に契約を打ち切られます。現場や人によりますが結構シビアです。
 
どんな分野でもそうだと思いますが、甘い話はないので「未経験からでも大丈夫」という広告を目にしたとしても、この記事を参考にして一度慎重に考えてみてもらえたら嬉しいです。

まとめ

いかがでしたか?
 
いろいろな情報にアクセスしやすくなったからこそ、情報を取捨選択する力が大切だと思います。
 
最後にこの記事の要点をまとめましたのでご覧ください。
 
未経験からでもフリーランスを目指せると言われている理由
●     ITエンジニアの供給不足
●     クラウドソーシングサービスの充実
●     クライアントへ繋いでくれるエージェントの存在
 
私が未経験からのフリーランスはオススメしない理由
●     継続した案件の受注が難しい
●     ほぼ確実にシビアな現実が待っている
 
未経験からフリーランスになることは可能です。しかしそれと同時に大きな負荷もかかることでしょう。
 
勢いを持ってスタートするのも良いことですが、同じくらい考えることも大切です。後悔のない選択をしていきたいですね。

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Souta

Souta

Web系エンジニアとして活動。共同で開発した音声型ナレッジ共有ツール「decci」を2021年9月β版ローンチ。弱小ブログ運営中。暇だったので当メディアのライターにもチャレンジ。人間の思考に興味関心がありそういう系の本を読むのが好き。