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フリーランスになったら屋号をつけるべき?屋号をつけるメリットを解説
フリーランスとして独立して開業届を提出する際に、屋号を付けることができます。
しかし屋号になじみがない方も多く
● どういう屋号を付けるべきなのか?
● そもそも屋号を付けるメリットは?
ということに悩む方も多いと思います。
そこで今回は開業する際に知っておきたい屋号についてご紹介します。
屋号とは
屋号とはフリーランスが開業した際の名前のことです。
開業届を提出する際に屋号の記入欄がありますので、そこに屋号を記入し税務署に届け出をすることで手続きが完了となります。
別件ですが、開業届は法律で開業してから1ヵ月以内に税務署に届け出る必要があります。
しかし個人事業主には罰則がないので、提出していない方もいるかもしれません。
もし提出を忘れている方がいたら、これを機に早めに出しておきましょう。
屋号名について
屋号の名称について一部例外(後述)はありますが基本的に自由で、数字やアルファベットも使用可能です。
名称は開業する業種に関係した名前でも、まったく別の名称でも問題ありません。
屋号は必須?
また、屋号なしでも開業は可能です。開業届に屋号を記入する欄がありますが未記入でも受理してもらえます。
つまり屋号の有無は個人事業を営む上で必須ではないということです。
実際に私の知り合いも屋号を付けずに活動しているフリーランスの方がいます。
とくにITエンジニアのフリーランスでSESの形態で働いている場合だと、屋号なしでも正直十分に活動できるかなと思っています。
そのため飲食業や事務所を構える必要がないエンジニアの方などは、個人名で活動されている方も多いですよね。
しかし屋号を付けておくことで、屋号入りの事業用口座を開設できるので開業する際に付けておいた方が便利なことが多いです。
屋号の変更
屋号はいつでも変更できることを覚えておきましょう。
変更の方法も簡単で、毎年提出する確定申告書に新しい屋号名を記載するだけで完了です。
また、証跡を残したいという場合は再度開業届を提出して変更することもできます。
しかし屋号を変更することは今まで積み上げた信頼を減らす行為になりかねません。
よって変更する場合はしっかりリスクも確認したうえで行うことをオススメします。
屋号の複数取得
フリーランスの屋号は複数取得することが可能です。
たとえばエンジニアの他に収益目的のブログ運営を運営しているとしましょう。
この場合はエンジニアとブログ運営でそれぞれの屋号を持つ事ができるということです。
こうすることでそれぞれにより専門性な屋号を付けられたり、スムーズに事業を行うことができるようになります。
しかし先ほど述べたように屋号の取得は必須ではないので、複数の屋号を持つ事が煩わしい場合はとくに届け出は必要ありません。
実際私もエンジニアの他にライターやブログ運営を行っていますが、屋号は1つしか持っていません。
屋号を記載する書類
請求書や領収書、見積書、契約書などは屋号を記載することが多いでしょう。
また屋号入りの事業用口座を持っている場合、振込先を記載するときには当然屋号を記載しますね。
屋号をつけるメリット
屋号入りの銀行口座を開設できる
屋号を提出することで、屋号名付の銀行口座が開設できます。
事業用口座の開設は結構簡単にできます。
たとえば楽天銀行の場合ですが、このように申し込みの流れもわかりやすく書いてくれています。
個人とは別にビジネス用の口座を持つ事で、お金の管理がスムーズにできるという利点があります。
また、振込先の情報をクライアントに伝えるときも事業用口座でやり取りができるため安心感を与えることができます。
私も直接クライアントとやり取りした際、振込先を連絡した時に屋号入りの事業用口座だったのでクライアントも安心して取引していただけました。
大抵1~2週間ほどで作れますので、まだ作っていないという方はこれを機に作っておくことをオススメします。
社会的信用につながる
屋号を付けることでクライアントや取引先に安心感を与えることができます。
逆に個人名だと場合によっては不安を与えてしまうことも考えられます。
また、屋号には自分のビジョンや意志も反映できます。
もし名刺を作るときにも屋号がついていると体裁が整いますよね。
このように相手から信用を得られるという点において、屋号をつけるメリットは十分にありますね。
屋号をつける際のポイント
続いて屋号をつける際に気を付けておきたいポイントをご紹介します。
まず最低限守らなければいけないルールをご紹介します。
屋号に使用できない単語がある
屋号は基本的に自由に名称をつけることができますが、一方使用できない単語もあります。
たとえば「株式会社」「法人」などは、会社名を想起させる(誤認させる可能性がある)単語は使用してはいけません
同様の理由で「銀行」「保険」といった単語も使用が禁止されているので注意しましょう。
さて、ここからは推奨事項となります。「こうしなければならない」というルールではないのでご注意ください。
仕事内容がわかる屋号にする
自分がやっている仕事内容がわかる屋号にした方が良いでしょう。
たとえばITエンジニアの場合は
● テック
● デザイン
● エンジニア
● Web
といった単語が入っていると仕事内容が把握しやすく覚えてもらいやすいですよね。
覚えやすい・読みやすい屋号にする
覚えやすくて相手の印象に残る屋号の方がやはり良いでしょう。覚えてもらうことは後の仕事にも繋がることがあります。
逆に覚えづらい屋号は避けたほうが良いでしょう。もし自分が読めたとしても難しい英単語などは避けた方が賢明です。
ネガティブな印象を与える言葉は避ける
先ほど書いたように基本的に屋号にどういう名称を付けても事業主の自由です。
しかし一般常識として、イメージを損ねてしまうような屋号名は避けたほうが良いでしょう。
たとえばITエンジニアの屋号名で「5回に1度は必ずバグる!WEB制作屋」みたいな名前をつけると誰も仕事を頼まないですね(笑)
上記はあまりにも極端な例ですが、自分の事業イメージを損なう屋号名は避けたほうが良いです。
まとめ
これからフリーランスとして活躍していきたいと思っている方はぜひ開業届を提出する際に屋号を付けてみてください。
屋号をつけることで自覚が生まれることで、一層やる気も出てくるはずです。
最後にこの記事の要点を振り返ります。
屋号とは
● 屋号とはフリーランスが開業した際につける事業の名前のこと
屋号をつけるメリット
● 社会的信用につながる
● 屋号入りの銀行口座を解説できる
屋号をつける際のポイント
● 屋号に使用できない単語がある
● 仕事内容がわかる屋号にする
● 覚えやすい・読みやすい屋号にする
● ネガティブな印象を与える言葉は避ける
Souta
Web系エンジニアとして活動。共同で開発した音声型ナレッジ共有ツール「decci」を2021年9月β版ローンチ。弱小ブログ運営中。暇だったので当メディアのライターにもチャレンジ。人間の思考に興味関心がありそういう系の本を読むのが好き。