フリーランス
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フリーランスエンジニアに定年はあるのか?今から考えたい将来のプラン
フリーランスには年齢の制限はありません。
とはいえフリーランスエンジニアの場合は、年齢を重ねると徐々に働きづらくなるという特徴があります。
そこで今回は、
● フリーランスエンジニアは何歳まで働けるのか?
● フリーランスエンジニアが今から取り組んでおくべき対策
という内容でお話しします。
フリーランスエンジニアの年齢に限界があるといわれる理由
まずは内閣が発表している日本のフリーランスの年齢構成を見てみると、40代以上が7割を占めていることがわかります。
残念ながら上記の調査ではフリーランスエンジニアの年齢構成は知ることができませんが、「フリーランス」という働き方そのものには年齢の限界はないようです。
それではフリーランスエンジニアの実態はどうなっているのでしょうか?
40歳代以降は案件数が減少する
本人の技術の有無にかかわらず、一般的に40歳代を超えるとフリーランスエンジニアの案件数や単価が減少すると言われています。
案件が減る理由はいくつかあります。
● 若いメンバーで構成されている案件だとアサインされ辛い
● 体力が必要なプロジェクトで若いエンジニアが求められている
●
年齢を重ねても必要とされる人材であるためには、特殊な技術や役職を経験するなどして自分の市場価値を高める必要があります。
体力の衰え
当然、若い時と比べて体力は低下する傾向があります。
エンジニアは肉体労働ではありませんが、長時間PCと向き合うことは想像している以上に体力も精神力も消耗するものです。
体力が落ちた状態では若い時に比べて生産性や正確性が低下しやすくなるため、場合によってはフリーランスを続けることが難しくなるかもしれません。
「最新技術についていけない」は本当か?
こちらも良く理由として上げられるのですが、これについては私は否定的です。
今まで紹介した「案件数の減少」「体力の衰え」については確定要素、生物学的な要素からの理由ですが、 これは結構な割合で主観も含まれているなあという印象です(笑)
確かに年配の方の中には新しいことを吸収しない人がいるのは事実ですが、その理屈なら若い人にも同じことが言えるからです。
たとえば、若いエンジニアに「ブロックチェーン」の仕組みを尋ねたら何%の人が答えられるか?ということです。
「結局は人によるというのが答えなのではないか?」というのが私の主張です。
50代だけど超デキる&最新技術にも精通したプログラマーの方とも出会ったこともあります。
20~30歳代のフリーランスエンジニアが今から取るべき戦略
付加価値を高めて月額単価を上げる
エンジニアは、経験年数やスキルを身に付ければ一定のラインまでは単価を上げやすい職業だと思います。
とくにまだ若いうちであれば柔軟性があるため、新しいスキルも時間をかければ習得できるでしょう。
今の現場で新しいスキルの習得が難しいようであれば、隙間の時間を使って習得してみるのも有効です。
私自身もエンジニアになりたての頃、テスターとして入った案件で暇な時間を見つけてPHPの勉強をしていました。
フリーランスは会社員と違って成長を強制されないので、自分の意志で何事も取り組んでいくことが大切です。
資産形成に取り組む
貯金が苦手だったり、お金のことを考えるのが嫌だという人はいないでしょうか。
しかしフリーランスになった以上、お金のことは必ず考えなければならないでしょう。
● 毎月いくらのお金が余るのか?
● 余ったお金を何に使うのか?(貯蓄?投資?)
「貯蓄」と言っても、具体的にいくらまで貯金するのか?
「投資」と言っても、ポートフォリオはどうするのか?iDeCoや積み立てNISAや一般NISA、小規模事業共済などは利用するのか?
など、考えるべきことはたくさんあります。
私もそうですがあまりお金を使うことに興味がない人や、インドア派の人は浪費の心配はないと思います。
とはいえお金に無頓着になることも良くないです。
お金は稼ぐだけではなく、「守る」ことも同じくらい大切です。
節税対策や、詐欺に遭わないようリテラシーを高めるなど、今からできることを着々と準備しておきましょう。
将来のリタイアを今のうちから考える
これは「年金が貰える歳(今なら原則65歳)までフリーランスエンジニアを続ける」と決めている方には該当しません。
65歳までに働くつもりがない、もしくは働く自信がないと思っている方はリタイアの目標を定めておくと良いです。
ちなみにここで言う「リタイア」とは、下記のどれかを指しています。
● フリーランスエンジニアからのリタイア(=正社員復帰)
● フルタイム勤務からのリタイア
● 労働収入からのリタイア
個人的に目標とするのは「フルタイム勤務からのリタイア」です。
もともと私は正社員という働き方が嫌いだったので「フリーランスエンジニアからのリタイア(=正社員復帰)」は考えていません。
また、人的資本(=身体)がちゃんと使えるうちは「労働収入からのリタイア」もあまり考えていません。
このようにどの程度のリタイアを望むか?は人によって異なり、そのために必要なアプローチも変わってきます。
いつか必ず向き合う問題になると思うので、今のうちに考えて目標設定することがオススメです。
※早期リタイアを推奨する意図はありません。
まとめ
フリーランスエンジニアとして働く年齢に制限はありません。しかし体力的にはいつか必ず限界がきます。
体力に余裕があるうちに将来を見据えた計画を立てることが大切ですね。
Souta
Web系エンジニアとして活動。共同で開発した音声型ナレッジ共有ツール「decci」を2021年9月β版ローンチ。弱小ブログ運営中。暇だったので当メディアのライターにもチャレンジ。人間の思考に興味関心がありそういう系の本を読むのが好き。